「怪物観ました」
「亜細亜的電映談」のパートナー、醤(じゃん)キエロ氏が大絶賛する韓国映画ポン・ジュノ監督の最新作を観に行きました。漢江(ハンガン)から現れる怪物の存在は、初めて「JAWS」や「エイリアン」を観たときと似た衝撃でした。
何だこいつ? こんな奴に襲われたらたまんねえぜ、というシンプルな衝撃です。交通事故、事件、災害、戦争もこのクリーチャ−のように意味不明で、理不尽で、予告なしに無理矢理、人の人生に踏み込んできます。
しかし、国家や政府関連組織は映画の中のウイルス感染者隔離政策みたいなことに一生懸命で、怪物から庶民を救う術はなかなか考えてくれないものです。人類自らが作ってしまった社会のさまざまな怪物にさらされて生きている現代。最近は新聞読んでても実に子供を襲う怪物が多いこと。
ソン・ガンホたちみたいに家族一丸で立ち向かうしかない、と思いました(でも家族が怪物になるケースもあるなぁ)。同じパニック娯楽大作でも東洋の作家の方が時代をよく見据えて映画作っているのでは? (長月)