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こ ま か |
●あ行 | ●は行 |
●か行 | ●ま行 |
●さ行 | ●や行 |
●た行 | ●ら行 |
●な行 | ●わ行 |
あがん、そがん、こがん! | あのように、そのように、このように。すなわち「がん」は「ように」ということ。あぎゃんさー、そぎゃんさー、こぎゃんさー。 |
アッチャン | 人の呼び名のようだけど、あちらの方という意味。コッチャンはこちらの方。アッチャンコッチャン連れて行かんと。 |
あんびゃー | 耳で聞くと、フランス語のような響き。もちろん「塩梅」が訛ったもの。どがんあんびゃーやろか。 |
イッチョク | 語源は「打ち捨て置く」。物をわすれておくこと。本ば家にイッチョタというように使う。 |
いっちょん | いっちゃんこと市原隆靖さんのことじゃない。ソフトに略すと「少しも」の意。「いっちょん好かん」「いっちょん出らん」などと使おう。 |
いっぽかっぽ | 忙ててゲタをつっかけて出るとき、別々のものをはいて出ること、方言で履物のこと。一歩だけの履物ということか。 |
いろんころん | コロコロと転がっていきそうな、耳ざわりのいい言葉だね。「あれこれ」が標準語。「いろんころん文句ば言わんと!」と言うように使う。 |
いわせん | 立派だ。良い。優れている/そんな意味であって、岩のように硬い煎餅のことではない。他に「言わせん」ほど凄いということか。 |
うち | 男は「オイ」、女は「ウチ」が佐世保流。映画『69』でもヒロインが「うちデモやらバリ封やらするヒト好いとうもん」と言っている。 |
うっかんげた | うっかりカン違いして履き違えた下駄。という意味なら面白いけど、「こわれた」こと。壊れていく様子が想像できそうだ。 |
うっすらごと | 安藤政信さんの名セリフのひとつ。「そい、うっすらごとやろが」と北松訛りでボヤくシーンはなかなか味がある。おそらく絵空事がこうなったのだろう。「それって、ウソだろ」「それ、作り話だろ」と訳すべし。 |
うっちょかるる | 標準語の「うっちゃる」が微妙にナマったのだろうか…?”そのまま放っておく“などの意味を持つ。それではレッスン。「ほら早よう行かんば、うっちょかるっよ!!」もう一度、声を出して! |
うっぽがす | ジッポはガスじゃなくてオイルだもんね。約束を「すっぽかす」にも響きが似てるけど、ナント、『穴をあける』意の九州弁「ほがす」の頭に「うっ」までついた強烈な印象を放ってる。 |
うしたいもん | 丁寧に扱わないこと。雑にすること。「失う」から来ているのかな。失ったと同じように、無雑作に、邪険にすること。 |
うしつる | うしてる、も同じ。捨てること。「失う」をもっと自分の意志を強めて、「捨てる」と同じ意味に使ったもの。「あんたなんかうしつるよ〜」と喧嘩しませんでしたか。 |
うめく | 「痛みをこらえてうめく」というように使う。声にならない声で嘆息すること。「おらぶ」が大声で、「うめく」が小声か。 |
うらめしか |
柳の下の幽霊は「うらめしや」と出て来る。うらみに思われるという標準の他に、うるさいという意味を混合して使っていた。 |
うんにゃ | 分解すると「うん」では「にゃ」、ないという否定の意味。CANNOTに似ているね。 |
えすか | 「こわい、恐ろしい」という意味。Sか、Mかではない。なぜかまったく判らないのが、えすかねぇ。 |
えらかす | だます、あざむく。「あの人にエラカされた」というように使う。だけど「エラ」とは古語ですぐれていることだから「おちょくる」という意味に近いのだろう。 |
おえかぶる | ロンゲやボサボサとかいう言葉ではうまく表現できない。髪がうっとおしいくらい伸びた様を言う。拓郎の歌も佐世保弁だと、♪君の髪が肩までおえかぶって〜と歌うべし。 |
おーちゃっか | オー!着火。防火訓練のかけ声のようだが、横着を形容句「おうちゃくな」にしたもの。語尾の「か」は「な」の変化かな。 |
おかしか | もちろん「おかしい」の語尾が転化したもの。形容詞の「い」はほとんど「か」に変えると佐世保弁になる。ある歯科の名でもあるけど。 |
おっちゃける | 「ほらほら、そがんとこに登ったらまたおっちゃけて泣くぞ」などと使う。「おっこちる」「おっことす」の佐世保ヴァージョンなのだ。 |
おっとんぎゅ | 名詞である。「チュウリョウチュウジ」というビー玉遊びを子どもの頃していた。大きなビー玉のことをそう呼んでいた。 |
おとろしか | まさに「恐ろしい」ということ。なぜ「そ」が「と」に転化したのかわからないが、古語には「おどろし」(恐ろしい)という表現もあるから、それが混合したものだろう。 |
おもやい | 仲良く分けることいっしょにすること。正しくは方言と言うより「もやい」を丁寧に言ったもの。いい言葉ですね。 |
おらぶ | 叫ぶ、の意味。「おらばんば聞こえんよ」というように使う。 |
おらん | 「誠さんいますか?」「おらんよ!」。アガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』は、『そいでだいもおらんごとなった』と翻訳しよう。 |
おろいか | 未熟だ、劣る、という意味の形容動詞「愚か」が、佐世保弁らしい「か」をつけて形容詞と混同され、「おろかか」となった。そのあと更にあいまいに使われ「い」に変化したと思える。おろいか解訳かも知れんね。 |
おんぶっく | 赤子をおんぶして来ること、である訳はない。川でおんぶくれた。海でおんぶきゆうでした、というように使う。おぼれること。 |
かずむ | 嗅ぐ、の「ぐ」がなぜ「ずむ」なのか判らないよ。匂いは目に見えないから、かすむってことかな。 |
かっぱる | 河童という名詞が、動詞化したもの。というのは真っ赤なウソで、「盗む」こと。だますということでは似たようなものか。 |
かっかえる | 閣下得る。外務省デンバー総領事のことか。勝つカエル。蛙のけんかは見たことがない。選挙でかっかえらした、というように使う。落ちること。 |
かっしゃぐ | 痒いところを激しくかくこと。「そがんかっしゃがんと、血の出るよ」と注意されたことない? |
かっちぇん | 糅(か)てる。まぜ合わせる、という意味の否定なのか。「仲間にかっちぇん」といじめられた経験はありません? |
がっぱい | 長渕剛が声をはり上げて「がっぱい」 と連呼する歌があったっけ。そんな筈はないか。がっかりすること。ぐらいにする、に似ている。 |
がめる | なんか「ガメラ」の仲間みたいな響き…。「お前おいのペチャばがめたろ!」なんて子供の頃使ってた。「かっぱる」と同意で盗む、取ること。 |
がね | もちろん蟹(かに)のこと。「がねづけ」という蟹をつぶした塩カラを昔は売りに来ていたなぁ。 |
からう | 子どもをからう。荷物ばからえ、というように使う。おんぶすること。だから重いはずなのに、空(から)なんだって。 |
がる | ガールは可愛いが、ガルは恐い。叱る。先輩にがられた、というように使う。軽がるしく使ってはいけない。。 |
かんまん | 大丈夫、構わないという意味。だが、潮の干満は月が構っていることで起こる。「かんまんさ、そがんこと知らんちゃ」 |
かんぼ | なかなか愛嬌のある響きだが、感冒=(風邪)のことではない。「おんぶ」の意。「あら〜カンボされてよかね〜」「ほらカンボしてやるけん」などと使う。 |
きつか〜 | 「69」の岸辺一徳さんが峰の坂を登りながら連発する台詞。形容詞「きつい」のことで、「きびしい」や「つらい」の意。 |
きさなか | 不潔なこと。「汚(きたな)し」から来ている。よごれている。容姿がみにくい。 |
きみゅう | ポケモンのキャラじゃないぞ。「ジャンケンできみゅうで」「はよ、どこの店にすっかきみゅうで!」「決める」が訛ったのだかな。 |
きびる | まったく語源がわからない。もちろん標準語では「くくる」ことだが、共通項がまったくない。驥尾(きび)につく、という言葉もあるが関係ないだろう。踵(きびす)を返して退散だ。 |
きゃーないた | 驚いて、キャーッと叫んで泣いた。という訳ではない。「ひどく疲れた」という意味。ぎゃう(形動)ははなはだしいさま、そして「ないた」は萎えたということ。 |
ぎゃん | 「あがん」「そがん」の「がん」が訛ったハイパーバージョンが「ぎゃん」。「ぎゃん言わすとです」「ぎゃんいっぱい食べきらん」などと使う。 |
ぎゅーらしか | 今度のBSEはアメリカ牛らしかよ、とはまったく違った使い方をする。「あ〜ぎゅうらしか! 静かにせろ!」「やぐらしか」のハイパーバージョンか? |
きん | 本当に方言が消えるのは早い。昭和三十年代まで、子どもらは友達を「き〜ん」と呼んでいた。君(きみ)という丁寧な言い方で。「わが」と同じだ |
くっけん | 他県から転勤した人などがまず驚くのが、「行く」「来る」の使い方だ。普通は「今から行くね」と言うのを「今から来るけん」と、佐世保ではごく当たり前に使うべし。 |
くびる | 「くくる」「結ぶ」が標準語。「靴のひもばくびらんね」というように使う。最近リストラが多いが、「首にする」という動詞に使うこともありか? |
ぐらいする | 「パチンコに負けてぐらいしたさ」というように使う。ガッカリしたという意味。どれぐらいぐらいしたのかは判らない。 |
くらすっぞ | 求愛する男が、あまりに彼女が冷たいので。「くらすっぞ」と思わず叫んだ。「どうして私があなたと暮らさなくちゃいけないの、いや!」と殴られ(くらされ)たのである。 |
くや | 「わが、くやかねぇ」なんて言われたことありませんよね。醜女のこと。「崩ゆ」から来ているのかな。崩れた顔なんて女より男の方が多いだろうに。失礼な。 |
げさっか | 戯作家と漢字で書く。というのは嘘。だけどまんざら関係ない訳でもなさそうだ。下作という言葉から来ているようで、ふできな、下品な、の意味。 |
げったくる | すもうの「けたくり」から来ているのか? でも技じゃないし、ごく普通に「蹴る」意で使う。「けったくられた」「けったくったらダメ」など…。 |
こがしこ | 古賀し子さんです。そんな人名ないかな。「これだけ」の意。晩ごはんのおかずを見て、「こがしこ?」なんて言ったらお母さんにおこらるったい。 |
こくる | 告る。つげ口すること。ではなくて、倒れること。「そがん、急ぐとコクルぞ」というように使う。 |
ごたっ | 一もう雨は降らんごたっですね」「バカのごたっこと言うな」など「〜みたいな」「〜のようだ」の役割を持つ。たまに「お坊さんの来らしたごたる」と語尾に「る」をつけるお年寄りもいる。 |
こちょぐる | コチョコチョとくすぐる、のが縮まったのかな。「くすぐる」よりも擬音的で判りやすいね。 |
こちょばいか | ヒロミに首すじをくすぐられたマコト……「う〜ん、ヒロミ〜こちょばいか〜やっか〜…泣けるぜ…」 |
ごっつお | オ〜マイ、ゴッツオ!? …神様のことでも、ゴツイお兄さんの愛称でもない。料理を目の前にして「うわ〜ごっつお!」と使うのが正しい。漢字で書くと御馳走。 |
ごっとい | 「ごっといがられよった」記憶は有りませんか。いつも怒られていた、という意味だから、ごっといは毎度と同じ。 |
さきばる | 順番を無視して先に出ること、の意味。漢字は「先張る」だろう。さ、きばらなくては、さきばって。 |
さびなか | ステンレスのようにピカピカ、ということではない。味が薄いこと。さびは寂と書く。古びて味わいがあることを寂という。その否定形。 |
さっさん | 一体どんな人物だろうか? と思わせる響き。「一緒にさっさんですか?」「よかったら食べてみらっさん?」など『さん』はまだまだ健在なのだ。 |
さらく | 「さるくシティ」の言源にもなった「さらく」。ブラブラと歩くこと。「四ヶ町でさらこうか」というように使う。 |
しかぶる | 都会のママたちは「あら!!坊や!!またしかぶっちゃって…」とは言わない。「おもらししちゃって」だ。※注”大“の時も決して「あら!!たいかぶっちゃって…」とは使いません。 |
し け | 「時化、海が荒れることではない。語源は同じと思えるが。「困った」「失敗した」という意味。 |
し た | 「もう食べらした」「寝らした」「歩きよらした」など、「らす」など語尾に「した」を付けると「らす」と同じくちょっとした丁寧語っぽい言葉。 |
しっちゃぐらしか | やぐらしか、はもうご存知、うるさいという意味。頭の部分は、必定(ひっぢょう)ではないかと、古語辞典を引きながら考える。または非常という言葉が重なったものか。 |
しもた | 「しもた、間違えたばい」というように使う。「しまった」が転化したもの。「タンスにパンツばしもたか?」の場合は別の意味。 |
しゃべくい | おしゃべりのこと。「しゃべくいばっかいせんで勉強しなさい」と怒られた。「喋べり」と「繰り返す」が合体したものか。 |
しょむか | 庶務課、と書く。ショムニのマンガとテレビは大人気。女がいばること。という訳であるはずがない。しみる〜、という意味。 |
しょんなか | これは比較的分かりやすい。「しょうがない」の佐世保バージョン。キムタクだったら「でも、しょうがないだろう」と言うところを佐世保の男は「ばってん、しょんなかさ」と言う。 |
じんべら | 甚兵衛さん達、という意味ではもちろんない。「久しぶり」とか「たまに」とかの用途で使う。じんべら勉強しよんね。 |
すいとる | まさに吸いとる。「好き」とひとこと言われただけで、心が吸いとられる。心だけでなく、青春もお金さえも吸いとられそうな言葉だ。 |
すうーすっす | 今はどこも暖房がきいているので、あまり使わない言葉。「すうーすっすって思ったら戸の開いとんもん!!」なんて使ってた。」 |
すぼる | 「ほら、すぼいよったい、吹かんね」と、昔は釜炊きのとき怒られた。くすぶること。酸欠で煙りのため黒くなる。すすける。 |
すらごと | 「すらごとばっかい言うて!」と怒られたこと、おわかりかな。空言、虚言。「そら」が「すら」に転化したものと思われる。 |
ずんだれ | ズボンがたれているといかにもだらしない。そんな様をズンダレと云うけど、若者にはお洒落でもある様だ。今さら固いことを言うのは誰? |
せからしか | 「せからしい」は形容詞として、気忙しい、という意味。だけど方言としては「うるさか」に近い使い方。 |
せっか | 牡蠣の季節になった。硴をカキと読む。岩場に石の花が咲いたように見えることから。昔はセッカ売りがいた、と聞く。 |
せせる | 「ひどうなるよ、虫歯ばそがんせせらんと」というように使うあせる、いじること。 |
せびらかす | 「見せびらかす」のミが省略されたもの、と思っていたら、古語辞典にちゃんとあった。「せびる、しいて頼む」。今では反対の意味になっているから面白い。 |
せろ | 「する」の命令形。語尾に「さ」を付ければより完璧。映画『69』の予告編で安藤政信が「……便所掃除ばせろさ!」と喋っているのでよく見て勉強しよう。 |
せんと | アメリカ通貨「セント」でも聖人を表す「セント」でもない。「もうせんと!」など「止めて」の意や「今日はジョギングせんと?」など問いかける際にも使う。 |
ぜんもん | 乞食のこと。もともとは禅宗で仏門に入った男。布施を受け取るところから、そう言う呼び名になったのか。 |
ぜんなく | 銭なく、ではない。漢字は「善悪」と書いて、古くは「ぜんなく」と読んだらしい。是非とも、どうしても、という意味。 |
ぜんのう | 確定申告の季節、税金は全納しましたか、という意味のゼンノオではない。わざわざと同じ意味で使う。 |
せんば | 宿題せんば! 残業せんば! ご飯ば作らんば! 洗濯せんば! 太らんごとせんば! ばばばば……あなたは「ば」一日何回使いますか? |
そい | 「そい取って」「そい幾くら?」「そい何や?」とよく使う代名詞。夏目漱石の名作も『そいから』となる。 |
ぞいぎんた | あまりにもポピュラー過ぎる佐世保弁。「その儀なれば」という昔のていねい語が方言になったものだとか。 |
ぞうたんのごつ | 冗談が言い残されて、ぞうたん。雑布のように雑なイメージが加味されている。「ごつ」は「ごと」。 |
ゾーグリ | 象のように大きなクリのこと。というのは嘘で、子供達がたわむれること。「家の中でゾーグリすんな」というように使う。 |
そびく | 「引っ張る」に似ている。強引に無理して引きづっていくこと。 |
ぞろびく | 着物の裾がぞろびいている。というように使うがぞろぞろと地面を引きずっている様子が見えるような表現だ。 |
た い | 妻夫木くんの「フェスティバルったい!」で佐世保弁が全国区になるか? 助動詞的役割を持ち「〜だよ」の意。「言うたたい」なら「言ったじゃない」の意になる。 |
だ い | 映画「69」の中でも「だいね、あんたたち」という台詞がある。「誰」の意。ガッチャマンの主題歌も♪だいや、だいや、だいや〜と歌うべし。 |
たいかぶる | 鯛被る、と書くと五月節句のようで目出たいが、現実は悲惨。子供の頃、便所に駆け込む間もなく、そんな情態になった記憶があるだろう。 |
だけん | 接続詞「だから」が、佐世保では「だけん」となる。「だけん言うたたい」などと使う。「そいけん」は、「そうだから」の意。 |
だんじゃなか | 「遊んどるだんじゃなか、テストやろが!」と怒られていた。「だん」とはきざはし(段階)とか情態のこと。「忙し過ぎてだんじゃなかよ」などと使う。 |
だんべせん | 子どもの頃、弁天島の海水浴場に渡る時、「ダンベ船」という渡船に乗った。ダンボ(野つぼ)の様に臭かった。だが実は、団平船と書く。石炭を積んで本船に送る小舟のこと。 |
ちゃん | 「大五郎…」「ちゃん!」でおなじみ「父」の俗語ではない。佐世保弁を代表する接尾語の横綱。「誠ちゃんのコト好いとっちゃん!」などと使う。東京人には不思議な言葉らしい。 |
ちょいちょい | 『これは標準語で、「ちょくちょく」という意味でしょう』、いえいえ違うんです。イタズラがバレて叱られたりした時、「わ〜い!!ちょいちょい!!」とからかうこと。「ざまぁみろ」みたいな意。 |
ちょんがい | 「わ〜い、ちょんがいよっ」と犬の交尾を囃したてた。そう言えば最近は道ばたの交尾を見かけない。「番(つが)い」の意味もある。 |
ちんぎる | もちろん「千切る」の強調なのだが、言葉だけが独立すると、失楽園の阿部定をイメージしてしまう。 |
ちんにぐる | 「にぐる」では意味が弱かったのだろう。頭に「ちん」をつけるだけで、ちんちろまいで逃げる様がよく伝わるのだ。 |
つ | キムタクが「その『つ』俺が取ってあげるよ」と囁いたら、佐世保の女性はイチコロ? ズバリ瘡(かさ)ぶたのこと。現実は「わっ!!『つ』の取れた!」と使うべし。 |
つーたん | 「エジプトのツタンカーメン王を連想するが、まったっく関係ない。馬鹿という意味。「あのつーたんが」というように使う。ツは瘡(かさ)のこと。瘡野郎ということか。 |
つんくじる | 標準語の「くじる」に語調を強める接頭語「つん」をくっつける。ひどく”えぐる“ような行為に使う限りなく標準語に近い佐世保弁。 |
つんのーで | つんのめることでもない、つんくの腕のことでもない。「連れ添う」「連む」の意。またつんのーでトイレへ行った、などと使うべし。 |
どい | スーパーで子供がお菓子選び。母親は「ほら、どいにすっと!早よ選ばんね」と言う。運動会で我が子を探す父親は「○子はどいかね」と言う。 |
どがん | 「どがんと一発!」って使い方もあってよさそうだけど、副詞「どう」の意。「どがんなっとると?」「いっぱい、どがんですか」などと使用する。 |
どけ | いつもここからのコント「どけどけ!!」の「どけ」と意味が違う。「どけ行きよると?」「どけなおしたとや」などなど「どこ」の意味でなにげに使ってる。 |
とごゆんな | 所得顔。「わがもの顔」というような意味が、〈無名草子〉にある。ゆんな、はするなという意味だから、「のぼすんな」と同じかな。 |
とっとっと | 標準語=「お嬢さん、ここ空いてますか?」、「すいません連れの席です」。佐世保編=「ねぇ、ここ空いとっとっ?」「とっとっと」。東京で使うと国籍を訪ねられる恐れもある…。 |
とっぴん | 「のぼせもの、という意味。突飛(とっぴ)で、並外れて異なっている人。ぴん、すなわち一番との合成語か。 |
ととしか | 魚と鹿がどうしたって?あわてん坊のこと、をそう言うようだが、何故「とと」なのか、まったく判らない。もしかしたら、おっととのととかな!? |
どべ | どんばん、と同じ意味。耳にひびく語感が、のろい上に陰湿な感じがよく出ている。これじゃ「とべ」ない。 |
どら | まだ若いと自認している男が「どら、見せてん」と使って、「おじさん!」と言われたと嘆いていた。「どれ」が標準語。人生、老いの船出の時はドラが鳴る。 |
どん | 「びり」「最後」の意味。接頭語である「ど」の転化したもの。卑しめののしることを表して、愚か、とかまぬけの意味も。接頭語だから頭に付くんだけど、尻を表すというから変。 |
どんじゅ | 太っている女の子を「どんじゅ娘」とからかっていた。大きなビー玉を「おっとんぎゅ」と言っていたのと同じ。 |
な〜い | 佐賀弁で「はい」という返事のこと。佐世保は佐賀の人が多かったから、昔の老人はあっても「な〜い」と言っていた。 |
なおす | 「直す」の意は正しくする、修繕するだが、「ほら出したろ、なおしなさい!」と、「仕舞う」「かたづける」と同意で使う。 |
なして | 手持ちの駒がない、というような意味ではなくて、「なぜ」「どうして」と同じ。なして方言ば使わんと。 |
なんしか | 今週も映画「69」より。安藤政信さんの名台詞。「なしか」ともいうが、訛りのひどい安藤さんの役は「なんしか」と言う。「なぜか」の意。 |
なんでんかんでん | パソコンのキーボードを叩いて変換すると「何でん感電」と出た。「何でも」の意だが「でん」が独特のリズム感を持つ。「なんでんかんでんウチに頼まんでさ!」などと使うべし。 |
なんばいよっとか | 喧嘩のときの第一声。標準語でていねいに言うと「なにをおっしゃってるの」となる。 |
なんや | 「あれ何だ?」は「あい何や?」。ケンカの時なら「おい、何だよ〜」は、「なんや!!」と凄む。人に呼ばれて面倒くさそうに「もう、なんやぁ」とも使う。 |
にきっと | 「少し」という意味。「ちょきっと」というのも同じこと。「にき」は傍のことなのに、変だなぁ。 |
にゅーで | このスカーフおニューデ!とは言わない。就寝時の合い言葉。「みゅーで」と同じく「寝る」という動詞を伸ばすのが特徴。「もう遅かけん、にゅーで」と使う。 |
ぬくたるむ | 「ぬくたるむ」と「あたためる」の合成語であるのは想像がつく。「あたたむ」が文語体だから。それにしても暖ったかそうな言葉だね。 |
ぬっか | 寝ようか、という意味ではない。「温い」の語尾が変化して吃音になったもの。ぬっかけんもうぬっか。 |
ぬすくる | 盗人が来る、ということでは勿論ない。ヌスルをより強調した言葉で、塗り付けること。罪ば他人にぬすくる、というように使うとやはり盗人が来ると似てくるネ。 |
ねずむ | 「手ばねづまんで!」というように使う。つねること。「ね」は「根」なのかな。 |
ねまる | 方言とは思わずに使って、?という顔をされることがある。「ねまる」は「腐敗する」「腐る」のこと。ネバ(粘)ルが語源だろうか。 |
ねんね | ねむること。「ねんねせんね」と夜ふかしの子どもは親に言われていた。幼い子どものことではない。 |
の〜なかす | なくす。失うこと。年をとると脳細胞が少なくなって記憶をなくすけど、それとは関係ない。 |
のぼすんな | 「のぼせる」は慢心する、思い上がること。その否定形だから、「思い上がるな」という意味。標準儀のようだが、東京では全然使わない。「のぼすんな!」は小気味良い響きを持っている。 |
ば | なにげに活用している助詞。「早うせんば」「そいば取って」「なんば言いよっと」などなど。「を」「ては」の代用に「ば」を使うのだ。 |
はがいか | 歯痒か。ハガユイ、ハガイイ、形容詞の末のイがカに転化してこうなった。歯が痒いってどんな痒さかな。 |
はってく | 「去る」という意味。這っていくのでも吐く訳でもない。あん人のはってかした。 |
ばってん | この語句は長崎の方が有名だから掲載したくないけど、佐世保でもよく使う。「しかし」と云う意味。but endから来たという人もいるが、ばってん信じられん。 |
はよ | 英語では「ハリ・アップ!」という。「はよせんね」「はよ起きんね」など、「早く」より説得力があるので今も多くの佐世保人が頻繁に使ってる。 |
はわく | 地元ではごく自然な言葉だが、東京で「はわいときました!」と言ったらエイリアン扱いされる。逆に佐世保で「はいときました」と標準語で言ったら…ゲロと勘違いされる。 |
ひだるか | 「ひだるか〜」と言ってイモを食べた。というように使う。勿論、腹がへったという意味。だがこれは古今集にも使われる、れっきとした古語。「ひだるし」が変化したもの。 |
びっき | 蛙(かえる)のことを昔そう呼んでいた。蟇(ひきがへる)の略を「ひき」と、古語辞典にある。それがなまったものだろう。 |
びっくい | これは分かりやすい訛ですよね。「ワッ!? びっくいした〜」「びっくいさすんな」とよく使う言葉。「びっくいドンキーへ行った」とはさすがに使ってないみたい。 |
ひっしゃぐ | 「皿ばひっしゃいだ」というように使っていた。皿が欠けたのか、割れてしまったのかあいまいだが。 |
ひっとでる | 「ヤッター!!ヒット出た!」イチロー記録達成記念させぼ弁。「あんた、ほらシャツのひっとでとっよ」と使うのだぁー。 |
ひんのむ | 「ひんのまんごとせんばよ」とアメ玉を頬張った子供に言ったものだ。引き飲むというのが音使で「ひん」になったのだろうか。強張もあって品がある。 |
フーケ | そんな名のレストランがパリのシャンゼリゼにある。だけど方言では馬鹿と同じ意味。あのフーケが。。 |
への(で) | 「へので走らんか!」とコーチに怒鳴られていた校庭。一生懸命にという意味である。屁の出るほど頑張って……。 |
へんなか | 東京人は「最近のコイズミは変ないね」と言いそうだが言わない。「変だね」と言う。何気に使ってる形容詞だが佐世保人にとっては標準語の方が「変なか」だ。 |
ほとびる | 「ほとびらかして食べんばよ」 昔はジャーもなくて、堅くなったご飯はお湯をかけて柔らかくして食べたものだった。 |
ほんなこて… | バアちゃん見て! カブト虫のサナギになったよ! などと孫が言うと、「ありゃ〜ほんなこて…ふとさ〜」と応えてくれるはず。『ほんとうね』みたいな意で使用する。 |
まいっちょ | あまりにも美味しくて、「まいっちょ」とつい注文したことありませんか。もう一つということ。 |
まちっと | 「まちっと勉強せんね」と叱られた。もう少し、という意味。「ちっと」とは少しのこと。 |
まっと | マットのことじゃない。英語だとmoreの意味。「まっと頑張らんば!」「まっと食べんね」などと使うべし。 |
みたんなか | 格好が悪い、見苦しい、という意味。「人前で見たんなかたい」と立ち食いすると言われたもんだ。今、みたんなか若者が街にあふれている。 |
めしんしゃあ | ご飯のおかず。「しゃ」とつまって言うこともあるがなぜ「しゃあ」がおかずのことなのか、しゃあっぱり分りません。 |
やおうなか | 最近はスーパーばかりになって、近所の八百屋がなかごとなった。やおうなか。簡単にはいかない。むずかしい。 |
やぐらしか | これは難しい。櫓が騒がしい、という意味か。収穫した穀物を収めた倉をネズミが襲って……。いくら考えてもそれぐらいしか思い浮かばない。ああ、やぐらしか。 |
やっか | 主に動詞の後に付ける。「言うたやっか!」「食べたやっか」など。都会では「だろう」「じゃん」に似ている言葉。口を少し尖らせ不服そうに使うべし。 |
やーらしか | かわいらしい、という意味。頭に「い」がつくと、まったく大変な言葉になるね。 |
やれ | かけ声の「やれ!」ではない。「やる」の命令形。「くれ」が標準。「ギブミー」の意味。「おいにやれ!」と嚇すイジメっ子が昔はいた。やれやれ。 |
ゆっくい | ラストの「い」が訛っただけのほぼ標準語。おばあちゃんが「ゆっくいしていきまっせ」などと使うとスローな和らぎ感をかもし出す言葉だ。 |
よう | 「酔う」でも「よう! 元気?」の『よう』ではあ〜りましぇん。なんと「良く」の意。「よう、食うね」「よう言うばい」など。田舎のおばあちゃんは「よう、おいでました」などとも使ってる。 |
よか | Oh!!GOOD!!とOKの意を持つ「あん娘(こ)スタイルのよかぁ〜」、「よかさ」「心配せんでも、よかよか」など。 |
よがんどる | 「歪む」が訛ったのか」? 「あら!? この画面よがんどる!」「ほら、体のよがんどるぞ!」などと思わず使ってない? |
よする | 寄せること。集めること。「わがの来っとなら、同級生ばよするか」などと使う。 |
よそわし | 他所のワシ、という意味である訳がなし。きたない、けがらわしいこと。手のよそわしか、というように使う。それにしても方言は汚い言葉が多い。 |
よんにゅう | 意味は「たくさん」と判っているが、どうしてこんな言葉になったか想像がつかない。『余』に格助詞の『に』が付いて変化したものか。 |
らす | 佐世保弁にも丁寧語っぽい言葉がある。「仕事ばしよらす」「来よらす」「頑張りよらす」など、語尾にこの「らす」を付けるだけで、田舎訛りもちょっと品が出る……? |
らん | 動詞の後に付けると、あら不思議。否定、打ち消しの「ない」の意になる。「知らん」「言うとらん」「さきばっとらん」「食べとらん」など。 |
わ い | Yではない。自分のことを現代では言うが、昔は相手のことをそう呼んだ。「わい、なんばしょうとや」と、悪童が喧嘩相手に因縁をつけるときに使う。 |
わ が | 「わ」は本来、自称で自分という意味。「われ」もそう。だけど佐世保弁では君、お前の意味になる。「わが」も同じ。「わが、どがんしよっとや」は久しぶり会う友へのあいさつ。 |
わやばい | わや。だめになること。無理なこと。これ自体は俗言で他所でも使うようだが、ばい、を尻につけると、強調になる。 |