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2008年02月26日

「月光にココロ拍子♪」

 
 LIFE de LIVE Vol.6のポスター、チラシにこの絵を使うことに決めました。

 この作品は西海パールシーリゾートで2月24日まで開催された『九十九島油絵・写真展〜もうひとつの九十九島』に展示されていた『月光』という作品です。
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 描いたのはパールシーリゾートの本田社長です。8年もの間、仕事場でもある九十九島を見つめコツコツと描いてきた大小の油絵約80点が並ぶ見応えのある作品展でした。

 絵筆で九十九島のいろんな表情をとらえた作品を鑑賞しながら、今年のライブテーマである“ココロ拍子♪”という言葉が浮かび上がりました。今回は出演者の長野友美さんが『九十九島』という楽曲を、そしてサンディトリップの九十九島イメージソング『風音(かざおと)』を演奏する予定です。

 ココロ拍子という言葉と九十九島をテーマにした2つの音楽が、この月光という油絵と結びつく思いがしました。

 そこで、社長に了解を得て使用させていただくことになりました。昨年は画家の松川さんにかっこいい“ROCK”という文字を描いてもらって、ポスターを制作しました。今年も絵描きさんとのコラボで音楽イベントを作れる楽しいスタートになりました。ポスター、チラシはチケット発売の3月1日に向け、急ピッチで制作中です。お楽しみに。 (如月)

2007年11月19日

「アジサカコウジの踊りに行くぜ!!」

 今年もアルカスSASEBOでコンテンポラリーダンスイベント「踊りにいくぜ!!」が開催された。今回のポスター、チラシを描いたのは、任天堂DSのゲームソフト『大人力検定』のイラストも手がけるなど幅広い活躍を見せている佐世保出身のイラストレーター、アジサカコウジ氏だった。
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 アジサカ氏は、パソコン出力画と絵筆によるアクリル画による人物画を数多く描き、国内外で個展を開いている。じっとこちらを見つめる無機質な表情やスタイリッシュな曲線美……自由な楽しみ方を秘めたポップでかつシュールなタッチで人気の高い作家だ。僕にとって彼の絵は一度見たら忘れられない「気になる絵」というのが、第一印象だった。

 例えばウルトラホーク、マジンガーZの造形美と同じく直感的の“かっこよさ”を構図の中に感じた。かつ西洋美と日本テイストの折衷的な香りもした。明るさを落としたアクリル世界には、個人的に小学校の時に夢中になったポプラ社発行のジュニア向け「江戸川乱歩シーリーズ」の表紙画に通じる昭和の郷愁も感じてしまった。

 作者の意図は定かでない、僕の勝手な印象だ。そんなアジサカ氏に一度「九十九島音楽祭」の中で僕がプロデューサーを担当した『MUSIC ISLAND99♪』のポスターを描いてもらったことがある。僕は「九十九島でアコースティックギターを弾いている女性を描いて欲しい」と発注した。その時、感じたことは、どこに貼っても浮き上がり過ぎず、しかも空間に埋没してしまわないオシャレな存在感だった。広報用のポスターなのに、ファッションの一つでもあるかのように街の中にスーッと溶け込んで行った。そこに時代を表現するポップセンスを感じた。

 そのアジサカ氏がアクリルでダンスの世界を描いたのが今回の作品だ。「気になる絵」に謎解きは不必要なのだろうけれども、長崎のアトリエにいる氏に久しぶりに電話をかけて、どんな思いで描いたのか聞いてみた。ajiakajp2.JPG

 氏もアート的な肉体表現であるコンテンポラリーダンスに好感を持っているようで、ダンサーが表現できないダンスを絵の世界に投影してみたかったと語ってくれた。誰もが想像する躍動感を抑えて、あえて静止している切り絵のような動作を描くことで、コンテンポラリーダンスの本質を表現しようと考えたそうだ。

 アジサカコウジ氏が絵筆で踊ったコンテンポラリーダンス『踊りに行くぜ!!』。個展では原画も展示されたそうだ。イラストのほか絵付きエッセイやシネマンガなどホームページでもクールでコケティッシュなアジサカコウジの世界が堪能できる。僕はシネマンガの『ガズパソロボ』『郷愁』が大好きだ。新作を楽しみにしているのだが、仕事が忙しそうでまだ拝見できない。

 余談だが、電話の雑談の中で美食家のアジサカ氏は福石観音入口の、さぬきうどん店「池田屋」を大絶賛。天神町にある隠れた名所居酒屋「たけや」にも一度行ってみたいと、興味をしめしていた。アーティストは「食」にもどん欲なのである。(霜月)
 


2007年10月11日

「佐世保のアジア映画祭」

 
 ライフさせぼ連載の「亜細亜的電影談07」も本日発行号で終了した。いよいよ12日(金)より「アジア映画祭Vol.7」が開幕。電影談のパートナー、醤(じゃん)キエロ氏はアルカスSASEBOイベントホールの灯光室で3日間、全6作品、計9回上映の映写技師も担当する。プルグラムを組み、作品について熱く語り、当日は自ら映写……。彼自身がまさに「醤醤の電影日記」といえる映画祭でもある。

 そんなキエロ氏の言葉を電影談対談記事の中から抜粋して紹介しておこう。
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■トンマッコルへようこそ■ (9/14号)
「ファンタジーですが、その中に日本人の原風景と言える“村”のあたたかみが実によく出ています。雑誌ブルータスなどで、よく田舎暮らしの特集を組むでしょう。都会に暮らす人は、この映画のような安らぎやあたたかさに飢えて居るからだと思います」

■パッチギ!LOVE&PEACE■ (9/21号)
「井筒監督はライフワークとして、どうしてもこの作品を撮らなくてはいけなかったんでしょうね。監督自らまさに頭突きしまっくて、タブーと闘っている感じで、いろんな意味で日本人にとって“痛い”映画だと思います」

■女帝〜エンペラー■ (9/28号)
「はい。最近輸入食品はやばいが、映画は安心して輸入していいと思います。韓流ブームの影でちょっと静かな感じがしていましたが、確実にクオリティの高い作品を世に送り出しています」

■玲玲の電影日記■ (9/28号)
「この手の映画に、あらすじは禁物。泣きたい方はぜひご来場くださいとしか言えません」

■時をかける少女■ (10/5日号)
「クオリティの高いジャパニーズアニメなので、もう一度スクリーンで観ておくべきです」

■恋しくて■ (10/12号)
「基地の街という共通点があるからか、音楽のバックボーンが非常に佐世保に似ているんです。佐世保って人口の割にバンドやストリートミュージシャンが多いじゃないですか。ジャズの歴史もあるし、ダンスにしても都市圏でしか体験できないアフリカンやサルサ、ベリーなどをいち早く取り入れるひとがいる」


※アルカス・アジア映画祭は10月12日(金)〜14日(日)まで3日間開催。
当日券は1作品観賞券1,200円 3作品観賞券2,200円

 13日(土)午後7時からの「恋しくて」は、上映終了後に中江裕司監督と出演者の平良とみさんのアフタートークもセットで楽しめる。沖縄のおばぁが何を話して聞かせてくれるかも超お楽しみだ。 (神無月)

   

2007年09月26日

「日本の青空」

 
試写会で日本国憲法誕生までの真相を描いた映画「日本の青空」を観た。昨今の憲法改正ムードに対抗するために作られたプロパガンダ色の強い作品だという先入観があったのだが、あまりよく知らなかった新憲法制定までの経緯が分かりやすく描いてあって、ひとつのヒューマンドラマとしても楽しめる作品だった。

 中でも史実に基づいた日本政府とGHQの憲法草案作りの頭脳戦はなかなかスリリング。1942年(S21)2月13日、戦前の憲法とほとんど変わっていない日本政府の改正案を国連総司令部が拒否。逆にGHQが作成した“マッカーサー草案”を日本政府に提示してからの憲法草案作りを巡る双方の駆け引き、タイプによる英訳作業、徹夜で続けられた確定案作りのシーンは緊迫感がみなぎっていて見応えがあった。

 この映画を観るまで、日本の憲法はGHQが統治しやすいような内容を作って押しつけたものだという印象を持っていた。ところが“マッカーサー草案”は日本人民間人による「憲法研究会」が作った草案がお手本になっていたという、歴史的にあまり語られてこなかった真相がこの映画の核となっている。

 その立役者が元ジャニーズユニット「男闘呼組」の高橋和也が演じる(渋い役者さんになったなぁ〜)憲法学者、鈴木安蔵。京都帝国大学時代に左翼運動で治安維持法違反第一号となった人物らしいが、学校の授業でも教わった記憶がない名前だ。映画前半、日本が軍国主義に染まってて行くイヤ〜なムードをいち早く察知し抵抗した青年のようだが、刑務所に入れられてしまう。nihonra.jpg 

 敗戦後まもなく、さまざまな国の憲法を研究した鈴木安蔵を中心に知識人たちが集まり、「憲法研究会」を設立。戦争で多くを失い傷ついた一般市民の視点で真の民主国家を築こうと、夢と希望を託した新憲法草案を作成する。その草案の出来映えにGHQも驚き、お手本にしたという物語だ。

 その憲法が21世紀の今にマッチしているかどうかはさておいて、憲法の草案に盛り込まれた女性の参政権など、ごく当たり前と思っていた制度がまだわずか60年そこそこの歴史しかない事実に改めて気づかされた。

 安蔵の妻(藤谷美紀)が「女性が政治に参加できるようになれば戦争はなくなります」といた意味の台詞を言う。政治や軍隊はいつの世も民の気持ちと関係ない所で恐ろしい方向へ向かっていく現実をいやと言うほど経験した戦争体験者にしか出てこない言葉だった思う。

 平和が当たり前の世の中。苦しみ耐えた日本人の魂が宿った憲法に守られている現実は忘れ去られてゆく。日本国憲法が施行されてまだわずか60年。人の平均寿命にも達していない。 まだ還暦を迎えたばかり、福田新総理より若いのだ。せめて100歳まで長生きさせてから日本人にフィットした憲法かどうかを議論しても遅くないのではないだろうか。
 
「自分たちさえよければいい」という人間の欲だけ見れば、地球温暖化も戦争と同じだと思う。水と空気に向かって汚染兵器を人類一丸となって発射しまくってきたのだ。憲法改正より先にと論議する必要があるのは地球温暖化という戦争の方かもしれない。
 
 「日本の青空」という映画は、自分が日本人であるという事実を再認識させてくれた。また同時に長い歴史の時間軸で見た短い平和(現代史)と、長かった地球の命が短くなっていく現実が頭の中で複雑に絡み合ってしまった。人類とはなんだろう?      (長月)

● 佐世保市では10月5日(金)午後3時〜と7時〜光月町のコミュニティセンターで「日本の青空」(大澤豊監督作品)上映会が開かれる。

 

2007年09月06日

「亜細亜的電影談07」

 
 ライフさせぼ9月7日号(No.1433)より年に一度のシリーズ企画、醤(じゃん)キエロ氏と私の対談『亜細亜的電影談07』の連載が始まります。今年のシリーズロゴが完成しましたので雑記帳にもアップップ〜ッしておきます。
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 これはアルカスSASEBOが毎年主催しているアジア映画祭の作品の見所などをクローズアップするシリーズです。上映作品の選出を担当しているキエロ氏と私の対談は、しばしば解説やあらすじから脱線して、独断と偏見による映画的面白さや個人的な好みに向かって暴走してしまうことがあります。

 そんな二人の共通点は大酒飲みで、全国区の食文化よりローカルな食文化が大好きな所です。魚を中心にした地方の海の幸、山の幸で飲んでるときが、一番ごきげんです(ちなみにキエロ氏はサルサのレッスンにも夢中でお姉様方と腰をフリフリしている時も超ごきげんです)。

 二人共に映画もハリウッド風大作より我が日本の映像文化や近隣アジア諸国の作品を好む傾向にあります。キエロ氏は最近よく「アジア映画を通して自分の立ち位置が見えてくる」と繰り返します。
 
 昨年観た中国の『世界』という作品で、オリンピックに向け急成長する大都市北京の繁栄の裏で私たちと似た葛藤を抱えながら生きる若者の姿を貝間見ました。最近問題化している中国の食や公害問題を暗示していたかのような作品だったとも思えてきます。
 
 宇宙やビル群をクリーチャーが飛び回る娯楽作品も決して悪くはありません。CGを駆使したアジア映画もたくさんあります。ただ私たちにどこか似た血を感じる人々が同じような悲しみや喜びを感じながら生きている姿がよく見えてくるのがアジア映画の方が多いと思います。世界の中のアジア、そして日本、社会の中の自分の立ち位置がぼんやり見えてくる……それがアジア映画のもう一つの面白さなのかもしれません。

キエロ氏は今年も芸術性より娯楽性を重視したクオリティーの高い6作品をプログラムでき、かなり満足している様子です。そんな彼が自信満々で挑む映画祭の中で特に韓国の『トンマッコルヘようこそ』と沖縄の『恋しくて』の2作品はおすすめ。今私たちが求めている“日本の原風景”の中にあった人と人のつながりや優しさが秘められていて、観て大変心地よい作品になりそうです。

 それでは皆様本年も『亜細亜的電影談07』を宜しくお願いいたします。  (長月)

2006年10月03日

「アジア映画祭まであと10日」

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 アジア映画祭まであと10日。今年は大地康雄さんがゲストでやってくるし、アジアンライブ実行委員会と市内在住の留学生などが一緒になってアジアンマーケットもアルカス広場で開催する。本場タイのカレーなども販売するそうだ。映画鑑賞の合間にぜひ食べてみよう。大分県九重町の野菜や物産もコラボして開かれるアジアンテイストいっぱいの市場。旨いらっきようは出ないかな? 本日、拙者は旨いらっきょうを欲しておりまする。
 
 そうそう本題は麦酒の肴ではなく、映画祭でございます。昨年の『大統領の理髪師』もよかったけど、『パッチギ』が超当たりだった。会場一体で笑って、泣いた〜って感じが実に映画してた(それにしても主演の沢尻エリカ大ブレイクだね。日本映画に新たな息吹を吹き込むその活躍と人気に脱帽でござる)。
 
 さて今年は何本観ようかなあ? 糸さんが頑張ってデザインしたパンフレット、なかなかイカしてるぞ。よ〜し、勝手に観たい順番をつけてみよ〜っと。
 
恋いするトマト(日本) 世界(中国) 僕が9歳だったころ(韓国) 天空の草原のナンサ(モンゴルロケ) わが家の犬は世界一(中国) マリといた夏(韓国) 風の前奏曲 狂った果実(日本)  [神無月]

2006年09月07日

「怪物観ました」

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「亜細亜的電映談」のパートナー、醤(じゃん)キエロ氏が大絶賛する韓国映画ポン・ジュノ監督の最新作を観に行きました。漢江(ハンガン)から現れる怪物の存在は、初めて「JAWS」や「エイリアン」を観たときと似た衝撃でした。
 
 何だこいつ? こんな奴に襲われたらたまんねえぜ、というシンプルな衝撃です。交通事故、事件、災害、戦争もこのクリーチャ−のように意味不明で、理不尽で、予告なしに無理矢理、人の人生に踏み込んできます。
 
 しかし、国家や政府関連組織は映画の中のウイルス感染者隔離政策みたいなことに一生懸命で、怪物から庶民を救う術はなかなか考えてくれないものです。人類自らが作ってしまった社会のさまざまな怪物にさらされて生きている現代。最近は新聞読んでても実に子供を襲う怪物が多いこと。

 ソン・ガンホたちみたいに家族一丸で立ち向かうしかない、と思いました(でも家族が怪物になるケースもあるなぁ)。同じパニック娯楽大作でも東洋の作家の方が時代をよく見据えて映画作っているのでは? (長月)