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「真夜中のメッセージ・シーツ」


galki.jpg戸尾市場焼け跡の撤去作業は3月14日(水)から始まるそうだ。再建に向け被災者の皆さんも一致団結し始めた。火災があった深夜、市場周辺を真っ白なシーツを持って駆け回っていた一人の女性がいた。

近所の飲食店に勤務するこの女性は「夜が明け明るくなったら、市場がはっきり見えるから、お店の人が悲しむだろう…」と思い。自宅から持ち出したシーツに寄せ書きを集めるために、顔見知りの店をはじめ、まだ営業しているお店に駆け込み、応援メッセージを呼びかけた。

多くの人々が彼女の行動に共鳴し、真夜中のシーツは、あたたかい文字でいっぱいに埋まった。明け方前、シーツは火災現場から国道を挟んだ真正面に位置する南国食堂「地球屋」の店先に掲げられた。situ.jpg

道行くドライバーの目にもくっきり飛び込む「マケナイデ戸尾市場」の文字に被災に遭った市場関係者も「うれしかね…」と顔をほころばせる。洗い立てのような瑞々しいメッセージシーツは、今日も眩しいくらい白い輝きを放っている。