「佐世保北高、坂道のコラボ」
今年1月「第57回小学館漫画賞」(一般向け部門)に輝いた佐世保出身の漫画家、小玉ユキさんの代表作「坂道のアポロン」が、遂にアニメになってテレビに登場する。
物語の舞台は1960年代の地方都市。当時流行っていたジャズを題材に、高校生たちの瑞々しい青春像を描いた同作を「のだめカンタービレ」を大ヒットさせた、フジテレビの深夜アニメーション枠「ノイタミナ」がアニメ化。ジャズの名曲とかっこいい演奏シーンで織りなす音楽アニメとして注目を集めている。
とりわけ佐世保人が気になるのは、佐世保北高という名前こそでてこないものの、正門前の坂道など北高を思わせる背景。主人公の薫と千太郎が出会う屋上シーンで、自分が通った頃は錠をかけられ伝説のバリ封事件依頼、封印されたままだったなぁ、など懐かしい記憶を投影して読んでたりする楽しい作品だ。さらに登場人物たちの台詞が佐世保弁という点も親近感が湧く。
先日このアニメに参加している佐世保出身の声優、宝亀克寿さんから電話をいただいた。渋いバリトンヴォイスで活躍してきたベテラン声優で、最近では「ONE PIECE」の二代目ジンベエも担当している人物だ。ちなみに宝亀さんも北高OB。今回の仕事では、ライフさせぼ発行の「佐世保弁辞典」を片手に声優陣の皆さんに方言指導も行っているという嬉しい知らせだった。
小玉ユキさんのヒット作を声優さんが、佐世保弁辞典とコラボさせるとは、予想もしなかった展開。「こいは、絶対見らんばばい!」と放送スケジュールをチェック。
えーと、放送開始は4月12日。毎週木曜日24:45〜。九州の放送局は……、サガテレビ、テレビ熊本、鹿児島テレビ…!? あれ? 宝亀さ〜ん、おかしかです! テテテテテテテ、テレビ長崎の入っとらんとです。リアル佐世保弁アニメの佐世保で映らんとです。せっかくとにもったいなかぁ〜。BSフジが映る知人に録画ば頼まんば。