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「早岐駅」

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「チェッカーズ」デビュー前の藤井フミヤさんが国鉄職員として仕事をしていた若き日、初めて配属されたのは佐世保市早岐駅だったそうです。「昔、早岐駅に藤井フミヤの勤めとったとって!」と当時のことを知らずとも、誰かの受け売りで、ちょっとした佐世保自慢のひとつとして語り継がれています。

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さて、その早岐駅に、長崎駅の車両基地が移転することになり一昨年夏より駅周辺整備工事が着工。列車の自動洗浄装置が設置されたり、駅東口に広場ができたり、様変わりするそうです。
 
早岐駅が開業したのは115年前の明治30年(1897)。門司に本社があった九州鉄道が長崎線拡張のために設けた駅で、その後、路線を延伸しながら長崎本線、佐世保線の分岐駅として明治、大正、昭和、平成という4つの時代を歩んできた歴史深き駅です。hiki3.jpg


自動ドアも自動改札口もないレトロな駅舎をはじめ、珍しい「0番」乗り場やホームに設置された洗面台、SL時代に活躍したレンガ造りの給水塔、転車台など、今も構内には鉄道の歴史を静かに物語る遺構も残っています。工事にともない姿を消す設備などもあるようなので、この帳面にも今の光景を記しておかねばと思い筆をとりました。
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昨年、佐世保鉄道事業部の協力で同駅を取材。旧国鉄時代に機関区に勤務されていたOBの方の貴重な話も伺い月刊誌「99VIEW」で特集記事を組みました。その時に紹介できなかった写真なども交え、鉄道の町として栄えてきた早岐のシンボルである駅の歴史を記憶にとどめておきたいと思います。


写真は駅舎正面入口の柱に今も残る建設当時のプレートと蒸気機関車時代に活躍したと言われるホームの洗面台。それではまた次回!雑記帳の「佐世保な記憶」をお捲りください。