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「ミック・ジャガーのおなか」


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わたしが生きている間にローリングストーンズをこんなに間近で観る機会はもうないだろう。都会から約4ヶ月遅れて佐世保の街にストーンズのワールド・ツアーがやってきた。

世の中にライブ画像は山ほどあるが、こういう感動は滅多に体験できない。会場のビーコン・シアターと映画館がシンクロナイズする音と映像の魔力にわたしの体は粟立った。

カメラワークと編集力が映画芸術の大きな醍醐味であることを知らしめた凄い作品だ。ストーンズという極上の素材とスコセッシという豊かな感性があったからこそ成立したライブ映画だと思う。

しかし、臨場感あふれ過ぎで、一つショックだったことがある。多少顔の皺はふえたもののミックもキースもステージパフォーマンスはまったく衰えていない。若き日となんら変わりなくステージを動き回るその姿は、60過ぎたおやじとはとても思えない。ロックで鍛えぬいたタイトなボディ。ときおりTシャツの裾から覗くミックのおなかは、きりりと引き締まり、40代のわたしの腹よりだんぜんかっこいいのである。

ウエストサイズは変わらないのだが、わたしの腹は最近ポテッと飛び出してしまいひどくかっこ悪くなった。ミックのかっこいいおなかが映るたびに「腹が飛び出したらロックじゃないぜ」と静かに警鐘を鳴らされているようで、つらかった。これじゃダイスじゃなくて『メタボを転がせ』だぜ。

そんな所もふくめてストーンズは、いつも生きざまの教本みたいな存在であり、恐ろしくらい強靱な人生の先輩だ。

その勇姿をこんなに近くで観させてくれた『シャイン・ア・ライト』とシネマボックス太陽に感謝したい。ステキなムービーありがとう! 

明日はアルカスSASEBOでライフdeライブだ。
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そして5月9日(土)には、ストーンズに続き親愛なるザ・ルースターズが遂に佐世保でロックを奏でる。映画『シャイン・ア・ライト』でデビュー当時のストーンズの映像がうまくインサートされていた。スクリーンに甦る若き日のライブの熱気に東京で初めて観たルースターズの姿がどこかダブって感慨深かった。わたしに今も多大なる影響を与え続けるザ・ルースターズ……そのギタリスト、花田裕之氏のアコースティックライブが島瀬町「ガァネット」で開催される。

●花田裕之 九州“流れ”2009
5月9日(土) 佐世保市ガァネット。午後7:30開場/8:00開演
チケット:前売2,500円(当日3,000円)出演:花田裕之/Howling Setta
問い合わせ:090-4993-0886(オフィスハウリング)