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「陽のあたる場所で風邪」

一月のある夜、ハウリン伊達丸と「チャンゴ」で会って麦酒を飲んだ。その足で「炭火焼き鳥hazime」で食と酒。年始め二人で世間話をしながら、音楽イベント『ライフdeライブ』の出演者を練る。7年目。今年はどんな切り口で佐世保のミュージシャンを紹介しようか? 大事なのは毎回イベントテーマ。これが決まれば出演者が浮かぶ。

麦酒おかわり。思考。伊達丸は麦酒よりなんとかフィズを飲んでいる。店を出る。津々と冷えるアーケード歩く。思考。「アルジャーノ」に場を移す。カレーの香り漂う店内。オーナー夫妻のまかないか? 妙にアットホーム。湊町見下ろす硝子張り展望席に座る。わたくし麦酒。伊達丸またフィズ酒。思考。わたくし麦酒過飲で頻尿。トイレとテーブル行ったり来たり。
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家族。絆。次世代。主題になりえるキーワードちらほら。ちらほら。また麦酒。フィズおかわり。思考を促進する嗜好品二人共に切れ果て、煙途絶える。タスポ持たぬ我ら。寒気厳しく買いに出るのも億劫。オーナーが「こいで良かったら」と、今も変わらぬ和田誠デザインの銘品「もっと陽のあたる場所」を提供してくれた。高校生のときに観た映画『太陽を盗んだ男』の中で、ジュリーと文太が旨そうに吸っていたのに触発されファンになった煙草だ。拓郎のアルバム『今はまだ人生を語らず』のジャケットに写っていたパッケージもかっこよかったなぁ、と過ぎ去った青春を思い出しながら紫煙をくゆらせると思考冴え渡る。

「それではまたね」とオーナー夫婦に礼を告げ店出る。

こごゆる寒気の中、アーケード歩いて煙草売るコンビニ目指す。道中、ワイワイ貿易の緒形氏と遭遇。「なんしょっと?」「ライフdeライブの打ち合わせ」「だいの出るか決まったと?」「まださ」寒さに堪え立ち話。

翌日よりわたくし高熱で寝込む。麦酒飲んでもさつぱり効かぬ。やばい風邪ひいたぜ。家の者に湯たんぽと氷枕を用意させ、熱と冷却をもって悪寒と立ち向かった四十八時間。平熱取り戻し麦酒の味も戻った。

そんなこんなでライフdeライブの出演者がようやく決定。四組の演奏者が快く引き受けてくださった。みんなで今年もいいステージを創りましょう。開催日は四月二十五日、土曜日、夕方五時開演。アルカスSASEBOイベントホール。
 
ちなみに四月十九日、日曜日は佐世保市初のアースデーも開催される。またその前日、十八日、土曜日からシネマボックス太陽でスコセッシ監督『シャイン・ア・ライト』がようやく公開される。へへへ、映画も佐世保時間で流るんだぜ。どうだいキース、すごいだろう。 四月はお楽しみいっぱいだ。 (如月)