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「あかはた様」


久しぶりに醤(じゃん)キエロと伊藤さんと飲んだ、キエロ氏の呼びかけで設けられた今宵の宴題は『第8回アジア映画祭決起集会』だ。

肴はアカハタのお造り。長崎県では「あかいお」「あかうお」などと呼ばれていそうだ。南方系のお魚だけあって、外見はド派手。煮物や中華の食材に使われることが多いようだが、鮮度のいいものは刺身にすると美味らしい。
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三人が揃うなり、大ぶりのアカハタ様が透明感あふれる薄造り姿で運ばれてきた。
「お〜う。素晴らしい〜」吞兵衛三人衆は、空き地に秘密基地を完成させた『20世紀少年』みたいに瞳を輝かせ感激。美味を頂く前の儀式のごとく、もう一度ジョッキを片手に喉を潤わせてから、割り箸を割る。

「お〜う。旨い」見かけと異なり淡泊で上品な味ではござんせんか。醤油もいいけど、ポン酢も合うんじゃないすっか? 白身の縁に微かに残された皮と、ほどよい歯ごたえもようござんすねぇ。「すいません。キリンクラシックをもう一本」「俺は焼酎。白波ボトルで、氷もね」旨い肴を囲んだ三人衆はまたもやハイピッチ酌法(手酌)で、がぼ、がぼ、うぃっす。がぼ、がぼ、うぃっす。の親父飲み。

「松山ケンイチは日本のジョニー・デップだ」「ダークナイトは素晴らしい〜」「永井豪は天才だ」……。好き勝手に話題を振り回し、平らげたアカハタ様で味噌汁の後づくりを注文。サザエの釜飯でフィナーレを楽しんだ決起集会でありました。 (長月)