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   【自動車】

そんなに大きな町でないのに、どこへ行ってもやけに自動車が多い。
  
そんなに大きな町でないのに、道路に対して自動車のサイズも大きい。

高速道路がつながるに連れて、一般道を走る自動車の走行スピードが確実に速くなっている。

サイズが大きなうえ窓が黒くて運転者や前方の景色が見えない自動車も多い。
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ところが、自動車の変化に対して道路は昔と変わらない。

たまに歩いてみよう。たまにジョギングしてみよう。

歩道は歩きづらく、走りづらい。人間より自動車が偉いのが分かる。

たまに自転車やスクーターに乗ってみよう。
 
右腕すれすれを猛スピード追い抜いていく自動車は実に恐ろしい。

もはや、原付自転車がトロトロ走る制限速度を保てる公道はないに等しい。走るスペースさえ余裕がない。圧倒的に自動車の方が偉いことが分かる。

ところが、ところがである。「あ〜っ、バイクは邪魔だぜ」「お〜っと、この自転車は危ないぜ」「おいおい原チャリおばちゃんよ、早くいけよぉ〜」
 
とイライラしているのは何を隠そう自動車のハンドルを握っている時のわたし自身なのだ。

乗り物が変われば社会も違って見え「人」も変わるのだ。