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「佐世保の国道にイノシシ!」

 
 近ごろ、猪による農作物の被害が増え、山の手の住宅地などでもその姿が頻繁に目撃されている。九十九島の会の平尾会長と話をした時、金重島でも猪が餌をあさった痕跡を発見した、と語っていた。海を泳いで餌を探しに行く勇ましい猪まで出没しているということになる。
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 数年前に知人がバイク通勤中に猪に激突され転倒。腕を骨折するけがを負った。雑木林、山沿いの通学路にも度々猪が出没中。校内で「イノシシと出会っても目を合わせないこと」などと注意を促すプリントも配られている。

 温暖化など異変が深刻化する地球。人里に現れる猪は、わたしたちの身近な環境にも何か変化が起こっていることを知らせているように見える。森を破壊して生きる人間と山の神々たちの闘いを描いた映画「もののけ姫」の構図が甦る。「イノシシが出た!」と聞くと、森を必死で守り抜こうとした猪神、森繁久彌が声優を務めた乙事主の姿を思い出してしまう。
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 そんな中、1月8日(火)午前、佐世保市日宇町の国道沿い空き地に二頭の猪が出現。車が行き交う町中で佐世保警察署の署員に加え市亜熱帯動植物園職員も応援にかけつけて、捕獲作戦が展開した。麻酔針を使った吹き矢なども試みたが、うまく行かず、金網などを囲みじわじわと追い込み一頭を捕獲成功。しかし、もう一頭は網を突き破って、国道を横断して反対側、白岳町の住宅地に逃走した。

 新年そうそう、昨年の干支による町中の捕獲劇。自然界で何が起こっているのだろう? (睦月)