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「松千とイカ食べて光のピース」

DSC_0020.JPG 3月21日に初のフルアルバム『光のピース』(12曲入)をリリースする「松千」の二人と、酒屋「ささいずみ」でイカを囲んでレコ初の祝杯を上げました。ヴォーカルの、ちぐりんも私と同様、この酒屋が結構お気に入りだそうで、東京のスタッフ方とやはりイカを囲んで宴を開いたことがあるそうです。

 大瓶ビールをグラスに「まあまあまあ」と、オヤジの集まりっぽく注ぎ合い。「じゃ、『光のピース』にカンパ〜イ!!」と私が音頭をとらせていただきました。

「やっぱいイカっすね!」「旨い!」「きびなごの煮つけも食べましょうか!」「あ〜よかね〜、キビナ、キビナ〜」「えっ!? マツケン、胃腸の調子が悪かと? そんなら湯豆腐を取りましょう!」「そうしましょう」と久しぶりに松と千と食べて、飲んで、喋って、食べて、飲んで、喋りました。

 初めて出逢った時、高校生だった二人も24歳。進学、就職、仕事、人生、都会と田舎……いろんな話題に花が咲かせながら「音楽を通じ日々いろんな人々と接して、二人とも社会を見る目がずいぶん広くなったな〜!!」などと、まるで成人した我が子と初めて酒を酌み交わすみたいな感慨深い思いも湧いてきました。

 一番笑えたのは、新たなる“マツケン伝説”でした。バスの中でお年寄りに席を譲ったそうです。するとそのお年寄りはものすごく喜びながら「ありがとうね。でも、わたし腰が悪くて椅子に座れないのよ。本当にありがとうね。お嬢ちゃん!」とお礼の言葉が返ってきたのです。これまで高校生や中学生に間違われたエビソードはたびたび耳にしましたが、「お嬢ちゃん!」は過去最強だったみたいです。

 一番、真剣に語ったのは佐世保についてでした。なぜ佐世保が好きなんだろう? 「よその町に住んだり、滞在した場合、九十九島が恋しくなって帰郷するってことはあんまり聞かんよね〜」「家族や友達、知ってる人や過去の記憶があるから恋しくなるとやろうね」「だから空や海、山も一番きれいに見えるとかな?」「そうね。単に景色だけだったら佐世保に負けない名所は全国各地にあるもんね〜」「やっぱ人たいね」「やっぱ人たいね」「やっぱい人たいね」

 酒屋で腹一杯食べて飲んで三人とも大満足。二軒目へ「レッツ、ショー!」いや「レッツ、ライト!」いや「レッツ、ハローフレンド!」。ドアを開けると「わ〜久しぶり〜!」と大きな声。「久しぶり」「元気やった!」と嵐の挨拶交換。うた唄いのMayumiちやんが店の中で、いままさに沖縄そばを食うぜ!という体勢の時に私たち三人はアジアンな食堂へ飛び込み、本当に「ハロー・フレンド」状態に突入しました。

 Mayumiちやんを交えて今度は4人でワイワイ、大盛り上がり。故郷とは「やっぱ人」なのであります。「ねえ、マツケンと、ちぐりん、かわいい絵を描けるけん。一回オイの顔ば描いてみてくれん?」とリクエスト。鞄の中から三色ボールペンを渡し、スケッチしてもらいました。matusene.jpg


 ……あれれのれ!? おい、おい、君たち。「松千TOKYOメール」のイラストタッチとずいぶん違うんじゃない? 私はそんなに凄まじい形相なのか? 二人でいじわるをしとるのか? ということで松と千の新たなイラスト世界も開花した楽しい夜。

 
 ソウル、ブルース、ロック……松と千の音楽への情熱とこれまでの足跡がたっぷり詰まったベスト版とも言える初アルバム。松と千とイカとお酒と談笑で私のハートもすっかり、光のピースでした。マツケン!ちぐりん! ありがとさん。また飲もう!   (弥生)