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2006年11月28日

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「父の進化論」

sevenstars.jpg  おもちゃ屋さんに堂々と行ける。仮面ライダーやゴジラ、戦隊シリーズに少年時代のときめきが蘇る。今まで知らなかった、ぬいぐるみやリカちゃんの魅力も分かってくる。
 教育テレビの子供番組に詳しくなる。童謡、アニメ主題歌、みんなのうたを口ずさめるようになる。
 
 キャラクターショーで開演まぎわに駆け込んで子供を肩車。もっと早く来ればよかったとキャラクターショーデビューのときちょっと後悔する。
 しかし「ガンバレー!」とステージに大声を発する子供たちのエールを励みに最後まで肩車で頑張ったときの達成感はなかなかだ。慣れてくるとショー終了後の物販や記念写真、サイン会にも素早く移動することを学習。手際がよくなる。
 
 ムシキングはともかく、ラブ&ベリーのファッションアイテムの組み合わせに思わず「そいはなかやろ!」と背後から声を出してしまうようになれば、かなりの進化と言えよう。絵本や童話を何十年ぶりに読んで胸がキュンと熱くなることがある。
 休日、遊んでも遊んでも疲れを知らない子供に「まいったぜ、仕事の方が楽だぜ」と逃げ腰になるときもある。
 
 運動会ではビデオばっかり撮っているので、時々どの子が自分の子か見失う。保護者リレーの選手を頼まれて渋々出てみると入場門に陸上やってたようなスポーツマンタイプの父がいっぱい。びびる。
 クリスマスイブのサンタデビューは子供に気づかれないか……ミッション・インポッシブルみたいな緊張感だ。
 
 時が流れ、子供の宿題が解けなくなってくる頃、誰も一緒に風呂に入らなくなる。テレビのチャンネル権がいつの間にか子供中心になっている。
 子供の衣類のグレードが自分のものより上になっていく。やがて背丈も靴のサイズも抜かれる。
 
 ……ミルクや湯舟の温度を気にしながら接した記憶ももう遠い過去。紙おむつの付け方も覚えたよな〜、風呂の中でウンチされたこともあった。夜泣き、高熱、日晴れ、七五三、卒園、ランドセル……。
 
 エ〜イ!!  父よ! まだまだ進化しようぜ!  (霜月)

2006年11月20日

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「アーケードで、あとしまつ!?」

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 本日夕方、アーケードをデーモン閣下が闊歩した。「エッ!!本物?」と立ち止まる人。写メを撮る人。「すいません」とサインを求める人。ちょっと照れくさそうにサインをしていた彼ら。その正体を道行く人々はきっと気になったに違いない。

 彼らは聖飢魔||のカヴァーバンド「跡紫魔||(あとしまつ)」。12月3日に三ヶ町のROGIQで開く初ライブ『地球デビュー記念黒ミサ〜悪魔が来たりて1・2・3!ダァ〜ッ!』のPRのため街頭でフライヤーを配っていたのだ。
 
 声を聞きたくて、デーモン閣下に何かコメントをちょうだいよ!と頼むと「佐世保の征服が始まるので、助かりたければ、われわれのミサに集え!」 お〜皆さん、声も似てますぜ。本物に! ライブ前売りは666円。当日料金は6,666円だということ。ミサ開始は3日夜8時30分。(霜月)

2006年11月16日

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「本当にあったトホホな話2」

第二話 〈真夜中のこんばんは〉
 
                      (1) 
 酒屋でたらふく飲んだ帰りのことでございます。数件はしごいたしまして、最後に残ったハウリンD氏と晴さん、わたくしの三人で談笑しながら湊町から島瀬公園あたりまで歩き「そいじゃまた!」と別れました。
 そこでタクシーを拾おうと考えたのですが、所持金が心もとなく「ワンメーター分ほど歩いて浮かすくわ〜っ」と、四ヶ町アーケードを抜け佐世保駅へ。「なかなか歩けるじゃないくわ〜っ」と酔い気分。自販機でブラック缶コーヒーを購入。「本気のブラック!」みたいなキャッチコピーを眺めながら「何?今までのは本気じゃなかったってくわ〜っ」と酔い強きで、七星特別仕様(1本15円)に火を灯し、ベンチに座って煙り、珈琲、煙り、珈琲で酔い覚まし。「この調子ならもうワンメータくらい歩けるぜ」と、深夜の夜道を♪歩こ〜う、歩こ〜う、わたしは元気〜。おっ!! こっちが、ちょいと近道か? と路地に入りタクシー料金浮かし作戦を続行していたまさにそのときでございます。
 
                      (2)
 背後から黒い車がスーッと近寄り停車。中から男が二人降りて来て「こんばんは〜」の声をかけながら、わたくしの方に近づいてきたのです。なんだ!?  こんな夜中に? ナンパか? 警戒しながら佇んでいると。「警察です。こんな夜中にどこに行きよらすとですか?」♪迷子の迷子の子猫ちゃん〜こ〜んな夜中にお巡りさん。「何かあったんですか?」とっさに口から出るのはめちゃベタな常とう句。「いや〜こんな時間にどこへ行かすとかな〜と思ってですね」「……飲んで家に帰るところです」「あ〜そうでしたか。家はこの辺ですか?」「いや○○町です」「そこまで歩くんですか?」「いやもうそろそろタクシーに乗ろうかと思ってました」「あ〜酔いを覚まして帰りよらすとですね」maki.jpg 違う。タクシー代を2〜3メーター浮かそうと思って歩いています…なんて言えません。言えません。いい大人がかっこ悪いじゃありませんか。と思いながらも覆面パトカーって家まで送ってくれるのかな? これまた横しまな思いが沸き上がる始末。


  (3)
「一応免許証か何か見せてもらえますか?」「はい」身元確認を受けながら、わたくしは気になっていたことを警察官に訊ねてみることを決意したのでございます。「あの〜僕って、そんなに怪しいですか?」「いやいや、こんな夜中ですからね。私たちも声をかけんばとですよ。この辺は盗難や窃盗がわりと多くて」これは社交辞令でしょうか?するともう一人の警察官が「いや、こんな夜中に下をうつむいてションボリして歩きよらしたけんですね」と補足コメント。
 ……うつむき。ションボリ。トホホのホ。うつむき。ションボリ。トホホのホ。己では♪歩こ〜う、歩こ〜う、などと陽気なストリートマンを気どっていたのに、端から見ると自殺でもしそうな? やっぱり怪しい深夜の徘徊者だったのでございます。トホホのホ。         (霜月)

2006年11月14日

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「ウクレレを抱いた渡り鳥」

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 先日、「ウクレレを抱いた渡り鳥」こと藤井康一さんのライブを初体験した。ワイワイ緒方さんの大プッシュアーティストなので「生をこの目に焼きつけとかんば」と、正直少し義務感に肩を押されて、できたてほやほやのライブハウスROGIQへ向かった。
 
 ところがどっこい、こりゃ凄い。観てよかった。久しぶりにライブの面白さが全身に蘇り、鈍っていた五感を覚醒した。これぞ舞台、表現者、エンターテイメント。佐世保でこのような一流芸を観ることができるとはラッキー。これは、私が最も好むロックンロールの「気」を発している表現ではないか。
 
 ウクレレに、ボイスパーカッション、ボイスサックス、ボイスエコー、ボイスエフェクター、ボイス効果音……たった一人で会場を笑いで包み「気」を飛ばす。牧伸二さんを師匠とあおぎ、ウクレレを弾き始めたそうだ。昔テレビで観た牧伸二さんのオリジナル漫談ネタまでカバー「やんなっちゃった」は時が経っても絶品だ。
 
 客席でごきげん顔だったスーツ姿の社長さんや、弾き語り詩人の友蔵様までステージに上がり「チャンポンダマンボ」「テキーラ」に合わせダンス・ダンス・ダンス。アルカスのホールではなく、佐世保に今までなかった小劇場的空間もいい演出効果を放っていた。会場全体が笑顔を共有できる極上のライブパフォーマンス。たった1本のウクレレで世界を飛び回り、歌で笑える逞しき想像力に栄光あれ。   (霜月)