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アケボノツツジ(99view vol.247)

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 アケボノツツジ。ツツジ科の落葉広葉樹。標高1000m以上の日当たりの良い岩場や斜面に咲く。高さは6mに及ぶこともある。4月下旬から5月中旬にかけ、葉が茂る前にピンクの花を鮮やかに咲かせる。
「春は曙……」と、朝の空の色にたとえて名前がついた。
 初めてアケボノツツジを見たのは四年前、祖母山に登ったときだ。尾平から渓谷に沿って上がり、急傾斜の林の中の道を二時間ほど辿ってやっと稜線に出たとき、遥かに頂きを望む岩場で見た。汗をだらだら流して息もあがっていたから、その感動はひとしおだった。青空にピンク色が浮かんでいた。
「あの花、なんですかね?」
 鎖場で並んだ登山者に訊いた。
「綺麗ですね。あれがアケボノツツジですよ。ミツバツツジに似てるけど」
 色が似たミツバツツジは見たことがあったけど、五弁の花びらの開いた様がヒメコブシに似て、ツツジの一種とは思えなかった。
「ここまで登らんと見れませんからな」と登山者は笑って言った。
 たしかに山に登らないと見ることはない。人はいかに自分の周りだけを見ているのだろう。世の中は知らないことがいっぱいで、狭い範囲で得た情報と人間関係で生きている。
 今年は古祖母山に登った。1300mほどの稜線に着いたとき、ピンク色の花と再会した。背景には祖母山がどっかり聳えていた。

掲載日: 2010年05月14日

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